家で仕事しながら、録画してあったNHKのトップランナー「チャットモンチー」を見てました。前からチャットモンチーのボーカルの橋本絵莉子さんは天才だと思ってて、彼女がどうやって歩んできたのか、どんなふうにしてその才能を開花させてきたのか知りたかったので。で、ちらちら見てるうちに引き込まれてって、最後の方は仕事を忘れてうるうるしてました。

チャットモンチーはそもそも四国・徳島の女子高生3人組のアマチュアバンドでした。地元ではインディーズCDを出すなどかなりの人気バンドでしたが、ボーカルの橋本さん以外はプロになる気なんてさらさらなく、卒業と同時にバンドは解散。一人残った橋本さんは、チャットモンチーのファンでしかなかった同級生の福岡さんをバンドに誘います。福岡さんは当時ベースなんて未経験。でも橋本さんのためならと真剣に練習し、ふたりで鳴門教育大学の軽音楽部で活動をスタートさせます。でも、残念ながら「絶対プロになる!」という強い気持ちで活動するふたりに、趣味としか考えていない軽音楽部の他メンバーからの賛同は得られず、ふたりは孤立してしまいます。
そんなふたりを見ていたのが、名門高校の吹奏楽部でパーカッショニストとして活躍し、軽音楽部でもドラマーとして誰よりも優れたテクニックを持っていた1年先輩の高橋久美子さん。高橋さんは、ふたりの音楽への情熱に打たれ、幼い頃からの夢だった音楽の教師の道を捨て、チャットモンチーに加わります。高橋さんの加入でチャットモンチーはその音楽的世界観を完成させ、プロへの道を一直線に進んでゆくことになるのです。
仕事の企画書書きながらもうこのヘンからうるうるですよ。ちょっと!パソコンのモニターの文字が滲んで見えないけどどうしたの?!みたいな。なんで橋本さんが天才なのかちょっとわかりました。そうか。天才って、人の人生を変えるために生まれてきた人のことなんだ。自分ひとりでは見られなかった夢を、見せてあげられる人のことなんだ。ごく普通の音楽ファン高校生だった福岡さん。まっすぐに音楽教師の道を歩んでいた高橋さん。ふたりは橋本さんとの出会いによって、まったく違う人生を歩むことになりました。それまで考えもしていなかった、もうひとつの人生。高橋さんは言います。
「それまで、自分の道はずっとまっすぐで、絶対変わらないと思っていた。でも、変えられることもあるんだなあ、ってわかった。そしてそれは、とても素敵なことだと思った」

ちなみにチャットモンチーについて知りたい方はこちらを。
http://www.chatmonchy.com/disco/index.html

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