エリカ様…

2007年10月3日 日常
謝っちゃったんですね。しかも1年間の謹慎だとか。残念。いや、あのキャラは「あり」だと思ったんですけどね。表ではニコニコしてても裏では挨拶ひとつしないような、「外面いい」タレントばっかりの中で、絶対に愛想笑いなんかしない!事務所が受けた仕事であっても嫌なものは嫌だ!っていう生き方は、自分で腹をすえて、かつ自分で全部を背負って選択してゆくのであれば、「全然あり」だと思ってました。少なくとも場所によって「自己」を次々と変えざるを得ない芸能界みたいな場所で、狂ったり薬やセックスに依存したりしないでいきてゆくためには、ああいうかたちで「絶対に変わることのない自己」を(スタイルであれ、本来の姿であれ)ひとつ持つというのは、戦略として間違っていない、と思います。それに芸能界に限らず、「弱者は強者の不機嫌に耐えなければならない」というのはたぶんビジネスの世界で(多くの場合「家族」においても)その成員が受け容れねばならない現実のひとつだと思うし、またそういう不機嫌な振る舞いを許されることでしか彼女は自分が「強者」であることを実感できなかったのかも知れない。だから、一緒に仕事するのは個人的には嫌だけど、職業人として考えれば嫌ではない。だってひと昔前の芸能人とかキャスターの人ってあんな人たちばっかでしたから。しかも裏で。表には絶対出ないかたちで。彼女は「表裏なく不機嫌キャラ」としてあのキャラを「芸」にまで高めていって欲しかった。少なくとも「別に〜」が流行語大賞になるくらいに。残念です。事務所の腹が据わってなかった、ってことなんでしょうね。彼女が最も「エリカ様」を際立たせた場所にいたスタッフに聞いた限りでは、「控え室からいきなり仁王立ちモードでエリカ様全開だったけど、まわりにいた事務所関係者は社長も含めにこにことそれを見ていた」っていうからあるところまでは「放し飼い」か「事務所公認キャラ」だったと思うんだけどなぁ。「ご迷惑をおかけしました」って言われても我々みたいな直接実害のない受け手は「楽しませてくれてありがとう!」という思いしかないですけどね。だって現実世界ではあんなふうな「わかりやすいキャラ」に出会うことは滅多にないですから。「いちばんにこやかな人間がいちばん鋭利な刃物を心に隠し持っている」ようなことばっかりだから。

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