毎日毎日自分らしくないくらい真っ当に仕事をこなしているからか、この本のような「ダメな大人が一人称で自分のダメさを全肯定している小説」にすごく癒されてしまっています。
セックスが堕落なのではない。堕落はセックス以外である。セックスは闘争でもないし、浅薄な娯楽でもない。セックスは死への復讐である。死を忘れるなかれ。絶対に忘れるなかれ。

…ね、いい感じにダメでしょ?他にも、
きみも結婚と言う考えの子どもっぽさについて教えを受けたいのかい?もちろんそれは子どもっぽいよ。家族生活っていうのは子どもっぽいんだ。これまで以上に今日、社会の精神が子どもによって作られるようになった今はね。子どもがいないともっとよくない。だって子どもっぽい大人が子どもの代わりになってしまうから。

要は「結婚なんて“子どもっぽい”ことはオレみたいな“大人”にはムリだぜ!」って理論なんですが、ああ、これだけ自己の欲求完全肯定のダメ人間になれたら心地よいだろうなぁ…と考えながら、そろそろ目の前の資料の山に目を通して企画書を書き始めようかと思っているぼくは中途半端なダメ人間です。
仕事しよ。

ISBN:4087733963 集英社 2005/01 ¥1,575

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